こわいもの

人と仲良くなることが怖い 

と思うことがある

 

仲良く、にも色々とあるだろうが

私は、自分のことを知られることが怖い

 

高校生の頃、同期や後輩から「幻滅した」「見損なった」という言葉を面と向かって言われたことがある

もちろんこれは、私が悪い行いをしたからだ

 

「見損なった」この一言は私にとってかなりショックな言葉として心に刻まれた

そもそも、期待も何もなかったと思うが

私の周りからの評価はゼロだと思っていたがどうやらマイナスだったようだ

 

成績を理由に、高校二年の夏休み前から二学期序盤まで部活を休んだ

その間、私は勉強しかしてはいけないニンゲンということだ

 

ただ、その頃は周りの人間全員が怖かった

全員が私よりも上の存在だと思っていた

私がミスをしたら、部員に嫌われるんだろうみたいな、そんなことばかり考えていた

 

そんな精神状態だったから

人に言われたことに逆らえなかった

「遊ぼう」としつこく誘ってくる友人の誘いを断れず、一度だけ遊んだ

あんなに罪悪感に纏わりつかれながら遊んだのはあれが最初で最後だろう

 

その友人は、私の部員の一人と仲が良かった

友人を伝って、私と一番仲の悪い部員に、遊んだことがバレてしまっていたらしい

 

部活に復帰した後のミーティングで、「謝ることはないのか」と聞かれた

まず浮かんだのは遊んだことだった

でも、もし他に過ちを犯していたら?自分が自覚していないだけで、この部活では罪として扱われる行為があるのではないか?

そう思って「思いつきません」と答えた

「遊んだことだよ」と言われた

やっぱりそうだ

 

遊んだことを謝った

自分は皆んなが練習を頑張っている間休ませてもらっているのだから、勉強しなければいけなかった、と

 

同い年の人間からも、学年が下の人間からも「最低だ」という目で見られ、見損なったと言われた

表情、言葉、その場の空気

全てから、私は想像以上に悪いことをしたのだと感じ取った

「バレなければ遊んでもいいと思った?」と、怒りながら同期は言った

そんなことはない

遊ぶと決まった瞬間から、罪悪感でいっぱいだった

 

こうして部員にさまざまなな言葉を浴びせられた日と、実際に悪いことをした日

多分3ヶ月くらい間があった

その間、部員はいつも通りに振舞っていた

今まで通り部活をして、私とも一応言葉を交わしていた

なのに、一つ悪い部分を見つけると、途端に態度は変わった 

 

一人は遊んだことを知っていたわけで

その人は、私の罪を知りながら、最低だとか見損なっただとか、そんな想いを抱えながら、今まで通り私と接していたのだろう

 

人のことを信じられなくなった

信じられなくなったからこそ

笑顔の裏に隠された感情を探すようになった

「あなたは人を詮索するよね」と言われたこともある

その通りだ

人を信じられなくなったから、仕方ない

 

今はもう、ほとんどしなくなった

 

人に期待することをやめたから

 

 

もう一つ怖いことは

居場所を失うこと

 

今まで居場所だと信じていた場所が、そうではなくなった時

居場所を求めるのはやめようと、心に誓った

 

最初から、居場所なんてないと思えば

仮に見捨てられたとしても

お前など要らないと言われても

傷つかないから

 

そして「ここはあなたの居場所だ」と差し伸べてくれた手を、振り払ってしまったこともある

 

最低な人間だと思う

 

沢山の人の優しさやあたたかな想いを踏みにじって、自らその場を離れた

私は、そんな自分を許せない

 

だから、これからは

皆んなの中で私が生きていないことを祈る

 

でも、それでも仲良くしてくれる人を大切にしていきたい

 

 

 

 

 

dele への愛

友人たちがdeleを見てくれて、喜びの舞を踊っています

ね? 面白いでしょ?

deleとその作者への愛を書き殴りました

長すぎるから読まなくていい(でも読んでくれたら嬉しい)

 

本当は1話ごとに見どころをまとめる予定だったんですけど、愛が長くなりすぎたので見どころと分けました

 

 

deleとの出会い

そもそもこのドラマを知ったのはTwitterでした

山田孝之菅田将暉が謎の共有アカウントを開設して、一瞬話題になったんだよ

最初の投稿が「菅田山田、なんかやるみたいよ」

センスの良さが既に滲み出ていますね

その時はスルーしてたんだけど、ドラマの概要が発表されて「デジタル遺品」「内密に削除」という文字列に恋しちゃった

絶対面白いじゃん

  

そこで、小説版があることを知って、休み時間に駅前の本屋に走りました(ガチ)

「dele1」を購入して、ダッシュで授業に戻って(遅刻)、授業中に読んで面白すぎてニヤニヤしちゃった

完全にヤバ奴

 

家に帰ってパッて本を裏返したら、二日後に「dele2」が発売される旨が記されているんですよ

天才〜〜〜〜〜〜〜!!

その頃はちょうど部活をやめたタイミングで、やっと苦しみから解放されたばっかりだったから、神からの贈り物だと思った。ありがとう世界

私、このために頑張ったんだわ

努力は思わぬ形で報われました

 

dele2は終わり方がしんどすぎて「続編、絶対ない」って大泣きだったんだけど、ドラマを終えてサラッと3が始まったよね。本田先生神じゃ〜ん

 

ちなみに、公式のTwitterとインスタはまだ残っているので是非覗いてみて!

deleされなくてよかった……

 

小説読んでからドラマ見て!とは言わないんですけど、dele2まで読んでからドラマ8話の予告を見て欲しいんだよね

1週間メンタルおわりおわり〜って感じだった

みんなも地獄に落ちよ?

 

本多孝好先生は神

本多孝好先生(dele書いた人)が紡ぐ物語と文章がめちゃめちゃ好きだなと思って、本田先生の著書ほとんど全部読んじゃった

 

人の生と死を描くのが上手で

死を扱う作品が多いけど、読んだ後は寂しさや悲しさよりも、人の温かさや優しさが残る文章が多い気がする

 

伏線回収!みたいなすっきりとした読後感ではなくて、最後にどこかモヤっとした気持ちが生まれる

読んだ後に、内容についてぼんやりと考えてしまう

そんな作品が多い気がする

 

「MISSING」「MOMENT」「WILL」の3つが私は好きです

MOMENTとWILLは姉妹作だから、続けて読みたい作品

 

本田先生の作品で何を読もうか迷ったら、とりあえず短編集がおすすめ

 

本多孝好先生の作品の魅力は「解く必要のない謎を解く」ところにあると思っています

例えばdeleだったら、圭司が「データを見ない」という信念(契約)を貫いてさっさとデータを消してしまえばいい話だし

 

でも、今まで一人の時はすぐにデータを消していた圭司が、他人の気持ちを放っておけない祐太郎に出会うことによって、少しずつ変わっていくんですよね、最高。

 

残念ながら必ず人が亡くなるところから物語が始まるのだけれど、そこから見えてくるものは生きている人間の黒い心だったり醜い部分だったりする。亡くなった人の想いを求めて駆け抜けた結果、生きている人間の闇を覗くことになるのがしんどいところであり面白いところ

 

そんな本田先生はドラマ1・5・8話の脚本を担当しています

この3話を通して物語の軸となる話が動きます

8話は最高のENDすぎて泣いた

 

小説版とドラマ版

小説もドラマも主要人物3人は変わりません

物語全体を通した軸となる物話は小説もドラマもほとんど変わらず、各話で展開されていく物語が違う感じ

だから「原作」ではなく「小説版」と呼びたい

小説は祐太郎目線、ドラマは圭司目線で描かれています

ドラマで料理をし猫と戯れる菅田将暉を楽しみにしていたのに……出てこなかったね……悲しいね……二期で待ってるから……

 

小説でかなりの長さで説明されていた軸となる話が、ドラマではすっきり短く収まっていて、天才だなと改めて思いました

まあ本田先生は天才。金髪黒眉のおじさんなのも良い

 

台詞の一つ一つに伝えたいことが詰まっていて、本当に素晴らしい脚本なの

でも、全てを役者に喋らせるのではなく、映像だけで物語の結末を伝えたり、1話を通して伝えたいことは登場人物の口からは語られなかったり、本当にバランスが良くてね……

 

あと、出てくる主要人物は変わらないけど、細々とした設定が違います

例えば、車椅子のデザインが違ったり

口調が小説では圭司がよりぶっきらぼうで祐太郎は男っぽかったり

(ドラマ放送後に連載が始まったdele3で、ドラマの雰囲気が逆輸入されすぎてて笑ってしまった)

小説では圭司は助手席に乗らなかったり、外出先で誰かの家に行く時に車輪カバーをかけたり

いろいろあります

映像で映えるように、主役たちが画面に収まるように、工夫がなされてるんですね……すごいね……

 

ドラマではデータを削除した後の画面に「"dele" end」と表示されるのですが、小説だと「dele completed」

completedだとなんとなく「任務を遂行したぜ!」みたいなポジティブなイメージがあるから、endに変わってて嬉しい

 

ディスプレイが並んでいるあの圭司のスペースが、小説では「コックピット」って表現されてるの天才じゃないですか?

地下室を「異界」って表現するのも天才 

 

そして!KADOKAWAのアプリを入れて、お出かけした時にちょっとログインして「マイル」というものを7つ貯めるとdeleの短編「バースデイ・メモリー」を読むことができます

まだ文庫になってないので、是非読んでね

 

いつでも貸すから、小説版もよろしくな

ちなみにdele3は夏頃に発売されます、やったね!

もはやdeleの回し者

 

ゲストの使い方が上手

文字通り、ゲストの使い方が上手!

ゲストは、予め何話に登場するかは明かされておらず、各話のあらすじが発表された時点で誰が何役で出るか判明する形でした

毎週誰が出るかワクワクしちゃうね

 

ゲストは、普段は音楽をやっている方や小説を書いている方など演技のお仕事はあまりしない方がたくさん出演されています

で、そんなゲストさんたちの魅力がすごい

 

例えば2話のゲストは水曜日のカンパネラコムアイさん

普段はボーカルとして歌を歌っていて、それを活かして劇中でも歌手役です

「ザ・ミンツ」の曲はサントラに入ってるよ!

 

5話のゲストは朝比奈秀樹さん(天利聡史役)

パリコレモデルです

演技初挑戦らしいんだけど、そういうドラマを撮る上で短所になりそうなところを魅力に変えてしまうのがこのドラマのすごいところ

彼が演じたから、視聴者は「彼が死んでしまうかも」という不安を抱いたり、百合子から語られる思い出を綺麗に想像できたんだと思う  

 

8話のゲストに大塚明夫さん(大御所声優)が起用されたのは、大事なデータが音声データだったからなんだ

とか、色々面白いね

 

ドラマってすごい

 

映像作品の見方が変わった

このドラマを見るまで、「見えている部分」しか意識したことなかったの

俳優と、インタビューに答える監督くらいしか見えていなかった

 

でも、deleを見て脚本が作品の軸であることに今更ながら気づかされた

脚本家が違えば、同じキャラクターでも描かれる側面が違ったり、台詞回しが違ったり。一つの作品で多くの作家の脚本に触れることができたから、私でも気づくことができた

 

多くの作家が描いたキャラクターを、1人の人間に見えるように落とし込んで演じてしまう俳優ってすごいな……

 

あと、映像めちゃめちゃ綺麗じゃないですか

初めて「誰が撮影したんだろう」と気になったドラマです、すごい

今村圭介さんという方が撮影されました

「lemon」のMVや、映画だと「帝一の國」「ユリゴコロ」などを撮られた方です

あと!菅田将暉の「ロングホープフィリア」のMVも

dele撮り終わった二日後に撮影したんだって、エモい

めちゃめちゃいい曲なので聴いてみてね

 

youtu.be

 

 

私の数多くの「初めて」を奪われた

文字通りなんですけど、私の多くの初体験をdeleに奪われました(言い方)

以下参照↓

 

・同じ本を複数冊買う(自分が読む用・貸す用・友人にプレゼント)

 合計6冊だよ。カドカワにめちゃめちゃ課金した

 

・ドラマのグッズを買う

 気づいたら買ってた USBメモリがお気に入り。

 

・ドラマのサントラを買う

    サントラって誰が買うんだろうと思ってたんだけどね、買ったわ

 ちなみに音楽を手がけたのは血界戦線の劇伴も手がけた岩崎整太さん

 曲名が「403 Forbidden」「sign in」「Dark Web」など、エモエモのエモなの

 

Blu-ray BOXを買う

ボックスを買ったのはもちろん初めてなんですけど、そもそもDVDを再生する環境しかなかったんですよ。このためにBlu-rayレコーダー買いました

実質タダだもん!

そしてボックス自体は三万円ほどしました。貯金しててよかった!

少女漫画6冊分の厚さがあるので鈍器と呼んでいます

本編4枚おまけ4枚。豪華絢爛。

 

・雑誌を買い漁る

ドラマ放送前にすでに菅田山田のビジュアルが好きすぎた私は、テレビ誌や俳優がいっぱい載っている雑誌を買い漁りました。ありがとう過去の自分!買っておいて大正解。

ジャニーズって雑誌にこんなに載ってるんだね。ジャニオタは大変なんだな……

 

・小説の連載を追う

毎月毎月、「死んだ」って言ってたんですけど、こういうことでした

dele3が「小説 野性時代」という雑誌で連載されていて、毎月買ってました

メジャーではないらしく、全然本屋に置いてなくて、死に物狂いで探し回った

続きが気になる状態で一ヶ月待つのはまさに生き地獄

あと、表紙がジャニーズばっかり

ジャニーズってすごい

小説誌までジャニーズだなんて

そろそろ親にジャニオタになったと勘違いされる

 

聖地巡礼

ついにしちゃった聖地巡礼

割と地元が多くて、とっっっっ…ても楽しかった!

聖地巡礼した後に見た時には、「はいここ行った〜!」って画面に向かってマウント取ってた(????)

それは置いておいて、このシーンは同じ日に撮ったんだなとか、わざわざ遠い公園に行ったんだなとか、見えてくるものがたくさんあって面白かったです

撮影って大変なんだな〜と感じました

6話に出てくるレストランのハンバーグ美味しかった

菅田将暉さんのサインの写真は家宝

 

顔がいい

書くのやめようと思ったけど、やっぱり書いちゃう

山田孝之菅田将暉の顔が良すぎません?

 

ヒゲもじゃの山田孝之をツルツルにして髪もさらっさらにスタイリングしたの天才の所業

感謝の気持ちとしてスタイリストさんに生ハムの原木送りつけたい 

 

一方菅田将暉は、ぶさいく寄りの菅田将暉なんだけどそこがまたいいよね

普段通りの菅田くんだと綺麗すぎるから、そばかすを描き足して親近感を演出したらしい。神じゃん。生ハムの原木贈呈決定

 

スタッフたちがドラマを流しながら裏話を語ってくれるオーディオコメンタリーで、おじさんたちが「ツルツルの山田さん」「ぶさいくな菅田将暉」「二人の鼻が高い」ってきゃっきゃしてて面白かったです

 

そして冷静に考えると二人の髪型めちゃめちゃキモいよね

真ん中分けとかなり長めのウルフカットだよ

顔が良くなければ成り立たないわ

あと祐太郎の服もちょっとダサいところが最高に可愛い 

 

バズる作品とバズらない作品

deleは放送当時全然バズらなかったんですよ

Twitterのトレンドにも一回も入らなかったかな……?

深夜ドラマだったし番宣もほとんどなかったから、世の中に知られてなかったんですかね……悲しい限り……

あと、関西と関東で放送時間が1時間違ったのもあるかな…

でも地域によって放送時間が違うことでまた別の楽しみ方ができて、良かったんだけどね

 

知名度ももちろんあったと思うけど、作風的に仕方なかったと思う

だって、ツイートしてる暇ないもん!

 

一瞬でも目を離すことのできない綺麗な映像

一語一句聞き逃すことのできない作り込まれた脚本

はっと息を飲む丁寧でリアルな演技

 

片時も目を離すことのできない作品だから、Twitter開いている場合じゃなかったよね

 

Twitterで話題になるかどうかが、最近のドラマの人気の指標の一つになっていて、非常に悔しい……いや私はdeleの何者でもないんですけどね

Twitterでトレンドに上がったり、ネットで盛大に盛り上がってる作品がある度に、超〜〜〜〜〜〜〜悔しかったです

話題になる作品はもちろん面白いんだけどね

 

みんなでワイワイ楽しむドラマというよりは

道のはずれにひっそりと佇んでいて、マスターがお客さんの好みに合わせた珈琲をそっと出してくれる喫茶店のような、そんな存在であってほしい

そんな喫茶店がこの世にあるかどうかは知らない

私はこのドラマの面白さを分かってくれる人間と仲良くしていきたい

 

さいごに 

5000字を超えてしまいましたが、だいたい語り尽くしました

語ろうと思えばずーっと語れる

引かないで……

長い長い記事を読んでくださって本当に本当にありがとうございます

 

記録は消せても記憶は消せない

 

 

 

 

全人類「dele」を見ろ(概要編)

今回はミルクセーキではなく火鍋的な文章になりそうです。オタクは主語が大きくなりがちだね。

 

「dele」というドラマをご存知ですか?

テレビ朝日系で7月から深夜枠で放送されていました。私はTwitterのフォロワーが増える度に「deleを見ろ」と言い続けています。それくらい良い作品なのです。

 

延々とdeleについて書いちゃう。

 

 

 

1.deleという作品

 

まず、deleと書いて「ディーリー」と読みます。構成用語で「削除」という意味です。「deleteキー」を連想する人もいるのではないでしょうか。 

 

 1話完結で、サクサク話が進みます。全8話。海外ドラマみたいにシーズン10くらいまでやってくれないと人生頑張れない。

 

実は、ドラマのほかに小説版も存在します。原作ではなく、小説版。同じ世界線で、違う物語が展開されています。一粒で二度美味しい。

 

小説の著者は本多孝好先生。「at home」や「ストレイヤーズ・クロニクル」を書いた人です。私は神と呼んでいます。何故なら神だから。

 

小説1巻→小説2巻→ドラマ→小説3という順番です。もちろん、小説を読んでいなくてもドラマは楽しめます。

 

執筆時点でドラマのキャストが決まっていて、先生がドラマのキャストを当て書きしています。読んでいて違和感が仕事しない。

 

もし小説にも興味を持っていただけたら、いつでも貸します。2セット持ってるので。

 

2.登場人物

 

坂上圭司(さかがみけいし)〈33〉

  演:山田孝之

フリーのプログラマー。原因不明の難病で下半身の麻痺が進行し、車椅子生活を送っている。亡き父が設立した「坂上法律事務所」と提携し、会社「dele. LIFE」を立ち上げ、依頼人の死後に遺留データを内密に消す仕事をしている。頑固でプライドが高く、テリトリー意識が強い男。旺盛な知識欲を持つ。(公式サイトより)

 

●真柴祐太郎〈25〉

  演:菅田将暉

フリーランスの何でも屋。ひょんなことから、坂上圭司の仕事を手伝うように…。オフィスから出ない圭司に代わり、死亡確認など足を使った業務を中心にサポート的な仕事をこなす。素直で無邪気。人懐っこく、誰からも好かれるが、自分のことを聞かれるのは苦手。その佇まいからは想像のつかない過去を隠し持つ。

 

坂上舞(さかがみまい)〈37〉

  演:麻生久美子

坂上圭司の姉。有能な弁護士。現在は亡き父が設立した「坂上法律事務所」を継いでいる。圭司の会社「dele. LIFE」の信用保証を担い、時に資金援助や顧客紹介もする。姉御肌でサバサバした性格。圭司を「極論に陥っている子ども」だと思っており、まだ広い世界があることを教えたいと願っている。

 

ウィキ◯ディアみたいになってしまった。主要な登場人物はこの3人です。

あとは、ゲストで構成されています。覚えやすくていいよね。

 

3.あらすじ

 

あなたが死んでも、スマホ・PCは生きている……

不都合な記録、削除いたします。

 

というのが、このドラマのキャッチコピーです。胡散臭。

 

「dele.LIFE」という会社で物語が繰り広げられます。

坂上圭司と真柴祐太郎、この2人が生業とする仕事は

「クライアントの依頼を受け、不要なデータを内密に末梢する仕事」

です。デジタル遺品が主な題材ですね。

データを削除する際、様々なトラブルに巻き込まれ、クライアントの人生を覗いたりデータに隠された真相を紐解いたりする必要が出てきてしまう……というのが、毎回の流れ。

 

 

4. dele.LIFEの仕事

 

パソコンに「クライアントが死んだ」という信号が送られてくる→死亡確認→データを削除

 

というのが、最もスムーズに進んだ場合。だいたい、死亡確認が取れなくて圭司の代わりに祐太郎が外に走っていきます。

 

「削除依頼されたデータの中身は見ない」という契約で、圭司は絶対に見ようとしないのですが、祐太郎が説得して毎回見ます。ちょろい。

 

データを見てしまうことで、依頼人が抱えていた闇や新たな事実を目の当たりにしてしまい、ますます首を突っ込んでいきます。

 

そして「静」の圭司と「動」の祐太郎の対比が綺麗に描かれています。

祐太郎はアナログに自分の足で情報を手に入れ、圭司はプログラマーの技術を使ってクラッキングしたり色々します。

 

お互いが持っていない技術を補い合って、仕事をこなしていく姿は見ていてとても気持ち良い。

 

あと、残念ながら毎回人が亡くなっているんですけど、残虐なシーンとかグロシーンはありません。むしろ美くしい。

 

人の死から始まる仕事なの、悲しいね。 

 

5.脚本家がすごい

 

全8話のドラマに、脚本家が6人います。ほぼ毎話、脚本家が違うのです。

 

6人が書いたキャラクターを、1人の人間として落とし込む俳優陣がすごい。

 

1話でクールな圭司が、子供みたいなことしたりする。けど、違和感が仕事しない。山田孝之ってすごい俳優だったわ。

 

2.4話は出オチ回と呼ばれています。話も普通に面白いんだけどね。

 

そして、本田神は1.5.8話担当ですよろしくね。

 

6.ざっくり、みどころ

 

・顔が良い

・話がまとまっていて分かりやすい

山田孝之の車椅子アクション

・映像、音楽がオシャレで綺麗 

・とりあえずめちゃめちゃ面白い

・見て損はしないから全人類見て

 

やっぱり文字で説明するより、見てもらった方が早い。

Hulu、アマプラ、ビデオパスで見られます。

多分1話見たら全部見てる。

そんなdeleをよろしく。

 

そして公式サイトのURLです。

会社名がそのままURLなのオシャレでしょ。

ここではそのように表示されないけど、ツイッターでうっかり「dele.LIFE」と打つと公式サイトに飛ばせます。全員沼に落ちるが良い。

 

金曜ナイトドラマ|dele(ディーリー)|テレビ朝日

 

分かりにくくてごめんね。

次は、めちゃめちゃオタクな感じの記事になりそう

 

 

ブログの名称を変更しました

文字通り、「ミルクセーキの海で溺れたい」に変更しました。

 

初めて書いた記事を友人たちが読んでくれた。その一人が「やさしい、ミルクセーキ的文章」と言ってくれた。

 

まろやかさや甘さとはかけ離れた内容の文章に、そんな優しい評価をいただけて嬉しかった。

 

というわけで、ミルクセーキの海に溺れたい。

 

でも多分、次の記事はミルクセーキではなく火鍋。

大人になるって寂しい

友人たちがブログを始めた。知り合いの文章は読んでいて楽しいし、普段は聞くことのできない話をじっくり聞かせてもらえて、幸せな気持ちになる。

 

その流れに私も乗ってみたくなった。

 

残念ながら、私はスポンジの搾りカスのような脳みそしか持ち合わせていないし、純粋に楽しいと思える内容の記事は書けない。だから、このページを開いてくれた優しいあなたは、ぜひ薄目を開いて見ていってください。

 

今回は「大人になるって寂しい」と感じた話。祖父と祖母が亡くなった時のことが書いてあるので、そういうのが苦手な人は回れ右。

 

 

 

1.何故この話をしようと思ったか

 

私は、小2で祖父を、高2で祖母を亡くした。どちらも母方だ。父方の祖父母とは関わりがないので「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼べる人は私にはいない。ただ、不幸自慢をしたいわけではないので、そのつもりで読んでほしい。

 

祖父のお葬式にも祖母のお葬式にも、もちろん参列した。

7歳で参列したお葬式と17歳で参列したお葬式で感じたものは全くの別物だった。

この気持ちはわざわざ誰かに言うことでもないし、楽しい場で話せるものでもない。それでも、誰かに聞いてほしいと思った。

 

2.小2 祖父が亡くなった

 

7歳の時、祖父が亡くなった。病気だった。入院をして、治療をした。私は母とお見舞いに行って、だんだん弱っていく祖父に少しでも元気になってもらおうと、明るく振舞っていたような気がする。子供ながらに「いつか死んでしまうんだ」と心の準備ができたことを覚えている。

 

ある朝、いつも通りに学校に行った。家に帰ったら「おじいちゃんが死んだ」と告げられた。葬儀場に連れられて、控え室のような部屋で初めて遺体というものを見た。この前まで喋って動いていた人間が、白い服を着て棺桶の中に横たわっていた。怖かった。

生きていてほしいはずなのに「動き出したらどうしよう」と思った気がする。

2歳年上の従姉妹と一緒に祖父への手紙を書いて、棺桶にそっと入れた。

 

葬儀中、私は泣いた。初めて体感する異様な空気が怖かった。本当に祖父とお別れなんだという実感が湧いてきて、悲しかった。

 

誰かが私に「おじいちゃんに触ってもいいのよ」と言った。言われるがまま、私は祖父の額に触れた。冷たくて、硬かった。それが遺体だから硬いのか、もともとそういうものなのか、私には分からなかった。そういえば、祖父の額に触れたのはそれが初めてだった。

 

後日、火葬が行われた。棺桶が炉の中に入っていくのを見送って、待っている間に食事をした。大人たちは、誰も泣かずにお喋りをしながら食事をしていた。そんな大人たちが怖かった。人が焼かれている真っ最中に、普段通りに食事をする大人たちを怖いと思った。悲しそうな素振りを見せない大人が怖かった。

 

火葬が終わって元の場所に行くと、骨が横たわっていた。「おじいちゃんだよ」と誰かに言われるまで、気がつかなかった。さっきまで人間の形を保っていたものが、骨だけになってしまったことが衝撃だった。死んだら骨になると言う事実を目の前で見せつけられて、悲しさと寂しさに襲われた。葬式よりも、こっちで泣いた。

 

長くなってしまったが、これだけ鮮明に記憶に残っているくらい、怖くて、衝撃的で、悲しくて、寂しかったのだ。

 

3.高2 祖母が亡くなった

 

高校2年の冬、祖母が亡くなった。少しずつボケてきて、母がよく様子を見に行っていた頃だった。私は忙し過ぎて行く余裕がなかった。

 

母が祖母の家の扉を開けると、祖母が床に倒れていたらしい。いわゆる、突然死だった。

 

正直、私の生活の中に祖母はほとんど居なかった。だから、亡くなったという知らせを聞いてもあまり悲しいと思わなかった。

 

告別式は部活の公式戦の日に行われることになった。顧問に休む許可をもらった。部活を休めることが嬉しかった。自分はなんて人間なんだ。

 

通夜、告別式、火葬を終えた。一回も泣かなかった。そんな自分が嫌で、自室でこっそり泣いた。人が死んでも悲しむことができない自分が嫌だった。

 

お墓への納骨も済んでから、母は「今死んでくれてよかった」と言った。それを聞いて私は驚かなかった。母は「自分の親がボケていく姿を見たくない」と涙を流した。祖母が亡くなってから初めて流した涙だった。

 

私も母と同じ気持ちだった。

 

3.大人になる

 

祖母の葬式のことをほとんど覚えてない。私に心の余裕がなかったからか、私にとってただの日常の延長に過ぎなかったからかは分からない。思い出そうとしても、思い出せなかった。

 

突然亡くなって、心の準備なんてできていなかったはずなのに、悲しくも寂しくもなかった。自分はこんなにも薄情な人間に育ってしまったのかと、自分にがっかりした。

 

大人になるって寂しい。

 

次に参列するお葬式は父のものだろうか。母のものだろうか。いつか来るその時に、私は悲しむことができるだろうか。そんな寂しさと不安を心の片隅に飼い続けている。

 

 

長くて暗い文章をここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。